復活節中の主日(A年)の福音

4/12(日) 復活の主日  ヨハネ 20・1-9  : イエスは死者の中から復活されることになっている

4/19(日) 復活節第二主日(神のいつくしみの主日)  ヨハネ 20・19-31 : 八日の後、イエスが来られた

4/26(日) 復活節第三主日 ルカ 24・13-35 : パンを裂くと、彼らはイエスだと分かった

5/3(日) 復活節第四主日(世界召命祈願日) ヨハネ 10・1-10 : わたしは羊の門である

5/10(日) 復活節第五主日 ヨハネ 14・1-12 : わたしは道であり、真理であり、命である

5/17(日) 復活節第六主日(世界広報の日) ヨハネ 14・15-21 : わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わしてくださる 5/21(木) 主の昇天祭(注1) マタイ 28・16-20 : わたしは天と地の一切の権能を授かっている

5/24(日) 復活節第七主日(上の注と同じ) ヨハネ 17・1-11a : 父よ、子に栄光を与えてください

5/31(日) 聖霊降臨の祭日 ヨハネ 20・19-23 : 父が私をお遣わしになったように私もあなたがたを遣わす。聖霊を受けなさい


 

    祈願日等の解説


神のいつくしみの主日
教皇ヨハネ・パウロ二世は 2000 年にご復活の主日の次の日曜日(復活節第二 主日)を「神のいつくしみの主日」と定めた。信者が聖霊の慰めの賜物を豊か に受け、神への愛と隣人への愛を強め成長させることが出来るように、この 日に神のいつくしみに対する特別の信心を行うよう望んだ。この信心により 信者はそれぞれ自分を反省し、罪のゆるしを得た後、兄弟姉妹をすぐに赦す よう促されている。

 

世界召命祈願日 

1964 年以降、復活節第四主日は「世界召命祈願の日」と定められ、全世界の 教会で、よき牧者であるキリストに倣いすべてを捨てて従う司祭や修道者を
 
※日本の教会では「主の昇天」の祭日を復活節第 7 主日に移して祝う。今年は 5/26 が昇天祭になる。この日には昇天祭用の朗読が読まれるため、第 7 主日 固有の朗読箇所はほとんどの教会で読まれない。だから第 7 主日の第 2 朗読と福音朗読は復活節第 6 主日に朗読することができるように配慮されている。志す人が増えるようにという意向で祈る。同時に、すべてのキリスト者が自 らに向けられた神からの招きについても思い起こす日となっている。

 

世界広報の日
「世界広報の日」はキリスト者の使命である福音宣教の分野の中でも特に新 聞、雑誌、テレビ、ラジオ、映画などの広報媒体を用いて行う宣教について 教会全体で考え、反省し、祈り、献金をささげる日になっている。日本のよ うにマスコミや技術の進歩している国で、広報が社会や文化に及ぼす影響は 計り知れない。広報の重要性を再認識し、広報を通して社会と人々にどのよ うに関わるべきかを考える。「世界広報の日」は第 2 バチカン公会議で定めら れ、1967 年以来、毎年特別のテーマがあり、教皇メッセージが出される。


   復活節中の主日(A年)の福音の概要と繋がり


1. 最初の三週は復活の出来事 (復活したイエス様と出会った人々)の物語
復活節の最初の三週の主日ミサのみことばの典礼は“復活そのもの”につい て考えるよう招く。ただ、復活がどのような形で起こったかということを通 してではなく、復活したイエスと出会った人々(の物語)を通してである。読 者が福音書の登場人物と自身を重ね合わせ、復活した方、主イエスと出会う こと、それによって復活の意義、意味、喜びを生活の中で見出せるよう招く。

 

2. 第四主日はヨハネ福音書 10 章から 第四主日は毎年ヨハネ福音書 10 章からである。[A年]はヨハネ 10・1-10、 [B年]ヨハネ 10・11-18、[C年]ヨハネ 10・27-30。ヨハネ 10 章は「よき牧 者の章」と呼ばれ、“牧者であるイエス”と“羊である私たち”のイメージを とおして復活したイエスとのつながりを考えるように招いている。 ◆ 「夜、休むためには、複数の羊飼いたちの多くの羊が一つの囲いの中に 入れられた」という当時の放牧の状況を踏まえる必要がある。→牧者(救 い主)としてのイエスの力と「羊を導き、救いたい」という思いの認識や、 羊が牧者の声を聞き分けることの重要性やイエス自身が誰かを知ってい ることの意味等が重要になってくる。 ◆ 主導権を握り、力強く救いの業を完成する救い主のイメージが重要:「わ たしは命を捨てることもできそれを再び受けることもできる」 (B年に読 まれるイエスの言葉)

 

3. 第五、第六主日はヨハネ福音 13-17 章から 「最後の食事の席におけるイエスの言葉と行い」
ヨハネ福音書は全 21 章中、13-17 章という五つもの章を弟子たちとの最後の
食事の席におけるイエスの言動に割いている。受難直前のイエスの言動を遺 言的に描き、復活後のイエスが自らの言葉を完成させるヨハネ福音書独自の パターンが強調される。A年の第五主日には「あなたがたのために場所を用 意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わ たしのいる所に、あなたがたもいることになる」 (14:3)」というイエスの言 葉があるし、第六主日にはイエスが「聖霊を与える約束」をする箇所が読ま れる。最後の食事の席のイエスの言葉はすべて、受難と復活後に完成するこ とへの預言的機能を果たしている。第六主日の“聖霊派遣の約束”のイエス の言葉は、無論、間近に控えた聖霊降臨祭への準備になっている。

 

4.復活節最後の主日、第七主日は、 ヨハネ 17 章「(大祭司)イエスの最後の祈り」の章から
上の注で述べた通り、日本の教会では主の昇天祭を第七主日に移動して祝う ため、第七主日固有の朗読がされることはほぼない。17 章の文脈はイエスの 最後の祈り。最後の食事の席(13~17 章)におけるイエスの言動は、17 章で自 ら唱える長い祈りによって締めくくられる。受難の直前、イエスは弟子たち のため、ヨハネ共同体(教会)のため、全人類のために祈り尽くして出発する。

 

5.聖霊降臨祭は復活後のイエスの言葉(ヨハネ 20:19-23)
復活したイエスが弟子たちに初めて現れる箇所。イエスは弟子たちに「平 和があるように」と繰り返し、息を吹きかけ「聖霊を受けなさい。あなたが たが赦せば、その罪は赦される」と言う。イエスの復活とは平和であり、新 しい創造(最初の創造(創世記 2:7「アダムの鼻に命の息を吹き入れた」)であ り、それは罪のゆるしをもたらす。それが聖霊降臨であると提示するヨハネ は、「聖霊とは復活したイエスがもたらすもの」と捉えている。